脳損傷後の「主体性」の回復をどう支援することができるか

 第2回 回復期における対応
 前回「はじめに」では、本研究の背景と研究方法について簡単にまとめたうえで、分析結果として浮かび上がってきた主要なカテゴリをリストアップしました。今回から、なるべくそのカテゴリに沿う形で、医療専門職がどのように脳損傷者における「主体性」の回復を支援できるのか、具体的に述べておきます。
 今回のテーマは、急性期を過ぎて主に医療的なリハビリテーションが行われる、いわゆる、回復期における対応です。「主体性」が低下しているように見える脳損傷者に対し、それを改善させ、あるいは回復させるために専門職としてはどのような対応が可能でしょうか。
 今回の研究で浮かび上がってきた様々な対応方法について、医療専門職や脳損傷当事者の方々の体験に基づく語りを適宜引用しながら解説していきます。第1回の最後に触れましたカテゴリの中では主に、「気持ちの安定をはかる/見守る」にあたります。   
    本文はこちら ⇒ 主体性研究(2) 回復期における対応